こんな方向けの記事です。
大学院に行くべきかってかなり悩みますよね。
同年代の友達はみんな社会人として先に働き始めるのに、2年間も遅れて働くことを考えるとかなり不安です。
ぼくも当時はかなり悩んで大学院進学を決めました。
そして現在社会人3年目をやっていますが、大学院に進んでよかったと思っています。
今回は大学院2年間と社会人2年半で感じた大学院に進んだときのメリット・デメリットについて書いていきます。
Contents
大学院に進むメリット
①教授と近い距離で勉強ができる
知っている方も多いかもしれませんが、教授になる方は日本のエリート中のエリートです。
教授の学歴を調べてみると名だたる大学ばかり。
博士課程に入学した人の中でも45歳で教授になれる確率は10%もいません。
そんなエリート中のエリートが2年間もみっちりと研究について指導してくれるのはかなり貴重な体験です。
社会人になるとこんな偉い人が近くで指導してくれるなんてありえません。
さらに大学教授の中には企業と共同研究をやっていたり、企業の顧問になっている方もいるため、学生のうちに研究に加えてビジネス的な観点で指導をしてもらうこともできます。
②高い専門性が身につく
高い専門性が身につく理由は専門性を身につけないと研究ができないからです。
研究を行うにはルールがあって、その研究が他には無い新しいもので役に立つものでないといけません。
この新しくて役に立つものというのが曲者なんです。。
やろうとしている研究はすでに多くの研究者が食い荒しているため、多くの類似論文を読んで知識をつけないと研究が始められません。
そしてせっかく決まった研究内容も、その分野においてトップクラスの教授が毎週レビューをするので専門性も身につきますよね笑
③論文が自分の資産になる
社会人になると自分が出した成果に対して自分の名前が残ることはなかなかありません。
一方で論文は全て自分で考えて成果を出す必要がありますが、その成果に対して自分の名前が残り続けます。
ぼくは海外の学会で論文が採択されていますが、その論文は3年以上経ったいまでも読まれて引用されています。
こうして自分が出した成果が残り続けて評価されるというのは大きな自信にもなっています。
④安く国内旅行や海外旅行に行ける
論文を学会に出すとその学会で発表をするために開催地に渡航しなければいけないのですが、その費用が大学側が負担してくれる場合があります。
学会は毎年観光できる場所で開催されるので、お金をかけずに旅行することができちゃいます。
ぼくは2年間の大学院生活で広島、九州、アメリカに行きました。(渡航費は全額大学負担)
しかも学会中は自分が発表するとき以外は自由時間なので、いくらでも観光する時間が作れちゃいます。
⑤2年間のモラトリアムがある
大学院は研究だけに時間を捧げろという場所じゃありません。
他の分野に興味を持ったらその分野に手を出してみるのもありです。
ぼくはこのときからお金系の勉強に興味を持って、さまざまな資格を取得しました。
友人の中には研究分野とは異なる分野に興味を持って、2年間没頭してそのままベンチャー企業に就職した人もいます笑
大学3、4年は始めて自分の進路について真剣に考える時期です。
だからこそ自分のやりたいことがわかる時期でもあります。
そんなときは大学院の2年間を使って、自分のやりたいことを全力でやることもありだとぼくは思います。
⑥正解の無い問題に立ち向かえるようになる
研究と仕事には似ているところがあります。
どちらも正解のない課題に対して調査を行い、考察して、最後に自分なりの結論を出すことです。
ぼくはこの力を大学院時代にかなり厳しく仕込まれたので、社会人になった今でも役に立っています。(この力もあってか最高評価をもらったことも)
大学院に進むことで専門性が身につけられるのはもちろんですが、正解の無い問題に対して結論を出す力も同時に養うことができます。
⑦高額なバイトができる
大学院生になるとTA(ティーチング・アシスタント)というアルバイトができます。
仕事内容は大学の授業の補助や大学生からの質問の回答です。
TAのいいところは時給がかなりいいこと。
時給にすると1,500円くらいになります。
しかも大学生からの質問や授業の補助が無いときは好きなことをしていいので、勉強を行いながらもお金がもらえるという夢のアルバイトでした。
僕はこのバイトを始めて他のバイトを全て辞めました笑
TAでまとまったお金を稼ぐことができたので、大学院時代は研究や遊びをかなり充実したものにすることができました。
⑧学歴アップができるチャンスがある
大学院に進学するとき、わざわざ自分の大学の院に進む必要はありません。
例えばあの東大に入ることもできます。
大学院の場合、大学よりも間口を広げているところもあるので、学部の時に入れなかった人でも大学院では受かる可能性があります。(それでも難しいですが)
⑨就活のネタを作りやすい
就活で話すネタがない。。という人にとって大学院はネタの宝庫です。
というよりも就活では自分の研究のことだけ話せば問題ありません。
●最も苦労したことは? ➡︎ 研究
●自己PR ➡︎ 学会発表を行なった
●志望動機 ➡︎ 研究を通じて興味を持って、〇〇の分野にて役に立てる
ぼくはこんな感じで4社中3社で内定をもらいました。
大学院は大変なこともあるからこそ、周りから見ると貴重な経験です。
⑩入社後すぐに大きな仕事を振られやすい
院卒の社会人1年目は学部卒の1年目と比べると基本給が高いところが多いです。
その分期待値も高いので、入社後に大きな仕事を振られやすいです。
でもこれはチャンスです。
始めはしんどいこともありますが、入社当初から大きな仕事を振ってくれるので他の同期と比べてスタートダッシュが可能になります。
逆にのんびり成長したいという人にとっては、院卒だとハードルを上げられやすいので学部卒の方がいいかもしれませんね。
大学院に進むデメリット
もちろん大学院に進むことはメリットだけではありません。
次にデメリットについて紹介します。
①研究室によってはかなり忙しい
研究室によっては泊りがけで研究を行なうところもあります。(特に化学系や生物系)
自由な大学院生活を考えているのであれば、少しイメージが違うかもしれませんね。
ただし生徒の自主性に任せて自由にやらせてくれる研究室もあるので、研究室選びのときにはこっそりと先輩に忙しさを聞いておくことをオススメします。
②関わる人が少なくなる
大学院生になると授業がほとんどなくなり、研究室にこもることが多くなるので会うのは研究室のメンバーと家族くらいになります。
ぼくも思い返すと、会っていたのは家族、研究室の人、たまに大学や高校の友達くらいでした。
一気に交友関係が狭くなり、世間から取り残されてる感がすごいので、大学のサークルに居座るか新しい居場所を作るのも1つの手ですね。
③大学院の学費が追加でかかる
大学院にかかる費用は大学よりも少し少ないくらいですが、やはり高い。
しかしお金だけを理由にして進学を止めるのはオススメしません。
大学院では返済不要の奨学金が充実していて、論文を出した実績に応じて学費が一部または全額免除になります。
しかもこの奨学金は割と通りやすい。
ぼくの場合は、国際学会2回と国内学会1回で半額免除になりました。
しかし奨学金制度は大学院によっても評価制度が変わるので、まずは入りたい大学院の奨学金制度を調べてみてください。
④自分の専門性が仕事で役立つかわからない
社会人になったときに一番辛かった事実です笑
自分が研究していたことは世の中的に人材不足と言われており、どこの会社でもそのような人材を欲していました。
だからこそ自分の専門性を世間の役に立てたいと社会人になったわけですが、いまやっていることは大学院時代に培った専門性が何も役に立っていません。。
大きな企業だと自分の専門性を役立てたいと言っても全く違う部署に飛ばされる可能性は高いため、自分の専門性を活かしたいという方は中小企業やベンチャー企業にいくべきです。
⑤同年代と比べて社会人になるのが2年間遅れる
自分と同い年の友達は社会人として先に2年働いているため、実力で劣らないかかなり心配しました。
また先に給料をもらって旅行に行ったり、いいレストランに行って充実した生活を送っている話を聞いて羨ましいと思うこともありました。
ですが大学院での2年間も密度の濃い期間にすることができます。
大事なのはどっちの2年間の方が熱中できるかです。
まとめ【大学院に行く目的があるなら進むべき!】
今回は大学院に進むメリットとデメリットについて紹介しました。
大学院に行く人の理由はそれぞれですが、目的があるなら進むべきだと思います。
ぼくも金銭的な面で一度は就職をするか迷いましたが、尊敬する教授のもとで勉強したいという目的を優先して大学院に進んでよかったと思っています。
逆に、
●就職しやすそう
●もう2年遊びたい
という理由だけで大学院に進むと必ず後悔します。
2年間は短いようで長いので、自分が後悔しないように自分の進路を選んで欲しいです!
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